じょうぶな骨を育てる情報サイト カルシウム相談室

出産とカルシウム

長いようで短かった妊娠期間を終え、いよいよ出産の時を迎えると、不安と期待で胸がいっぱいになります。
出産は、お母さんにとっても赤ちゃんにとっても本当に大変なことです。
心身共に万全の状態で臨めるように、体調や食事などをこれまで以上に配慮していきましょう。

 

◎出産に伴うカルシウムの必要性

〜出産〜
自然分娩の場合、何度も訪れる子宮の収縮(陣痛)と腹圧(いきみ)によって3kg前後の赤ちゃんを押し出すのですが、この時のスムーズな筋肉の収縮のためにもカルシウムは働いています。

〜出産後〜
出産を終えたお母さんの体は、大変な体力と気力を使い果たしているので、十分な休息と栄養補給が欠かせません。
また、興奮状態にある気持ちの切り替えやこれからの育児への備えとしても産後の食事は大切です。
特にカルシウムにおいては、産後の授乳期に不足すると一時的に骨量が大きく減少し骨粗鬆症などのリスクが上がるため、不足がないように意識したい栄養素の一つです。
また赤ちゃんにとっても、出生後はカルシウムの必要量が増えます。
胎児の時は、生まれる際に狭い産道を通過するため、関節が柔らかくなっており骨の末端部分は石灰化していません。
それが、生まれた後に急速に石灰化し、乳児の骨はどんどん硬くなっていきます。
この過程において、十分なカルシウムが必要となってくるのです。
そのため、母子ともにカルシウムがこれまで以上に必要となってくるのが出産を終えた後(授乳期)となります。



◎カルシウム摂取のため常備しておきたい6大食材

① 乳・乳製品(カルシウム)……牛乳、ヨーグルト、チーズ
210722illust-1.jpg (20 KB)

② 魚介類(カルシウム)……しらす干し、桜えび、うなぎ(冷凍)
210722illust-2.jpg (34 KB)

③ 大豆・大豆製品(カルシウム・マグネシウム)……納豆、大豆水煮、高野豆腐
*マグネシウム=カルシウムと一定のバランスを維持し骨の強度と健康を保つ
210722illust-3.jpg (20 KB)

④ 海藻(カルシウム、マグネシウム、ビタミンK)……ひじき、わかめ、のり、昆布
*ビタミンK=カルシウムの排泄を防いでくれるビタミン
210722illust-4.jpg (25 KB)

⑤ 種実類(マグネシウム)……ごま・練りごま、ピーナッツ、アーモンド
210722illust-5.jpg (28 KB)

⑥ きのこ類(ビタミンD)……干ししいたけ、きくらげ
 *ビタミンD=カルシウムを体内で吸収する際に必要なビタミン
210722illust-6.jpg (11 KB)




この記事の関連レシピはこちら
この記事の関連レシピのアレンジはこちら

コラムのトップに戻る

トップへ戻る ▲