COLUMN
コラム
「腸内環境」という言葉を一度は聞かれたことがあるのではないでしょうか。読んで字のごとく、人間の消化器官の一つであるの腸の状態を表す言葉です。なぜ、腸の中の状態(環境)がこれほどにまで注目されているのかというと、腸は単なる消化器官ではないからです。
人間が生きていく上で最も重要な器官といえば、無数の神経細胞が存在し人間の生命と行動を司っている脳です。その脳に匹敵するほどの数の神経細胞が腸には張り巡らされており、様々な情報を受け取り人の意思や脳からの指示とは関係なく働いています。つまり、腸には状況を認識し、判断する機能があり、そのため腸はセカンドイレブン=第二の脳と呼ばれています。
このような重要な働きを担っている腸は、その状態(環境)の良し悪しが体に様々な形で影響を及ぼし、それは美しくあるための美容にも直結しています。そこで今回は、全ての美につながる腸内環境についてご紹介します。
人間が生きていく上で最も重要な器官といえば、無数の神経細胞が存在し人間の生命と行動を司っている脳です。その脳に匹敵するほどの数の神経細胞が腸には張り巡らされており、様々な情報を受け取り人の意思や脳からの指示とは関係なく働いています。つまり、腸には状況を認識し、判断する機能があり、そのため腸はセカンドイレブン=第二の脳と呼ばれています。
このような重要な働きを担っている腸は、その状態(環境)の良し悪しが体に様々な形で影響を及ぼし、それは美しくあるための美容にも直結しています。そこで今回は、全ての美につながる腸内環境についてご紹介します。
◎腸内環境とは
腸内には非常に多くの腸内細菌が存在し、それらは大きく分けて「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」の3つに分類されます。この3種の菌のバランスによって腸内の環境は決定されます。
善玉菌(乳酸菌etc) …… | 人体にとって有用な働きをする菌 |
悪玉菌(ウェルシュ菌etc) …… | 腸内腐敗や有毒物質を作る菌 |
日和見菌(大腸菌etc) …… | 善玉とも悪玉菌ともいえず、優勢な方に加担して働 |
◎腸内が良好な環境とは
良好な腸内環境とはどのようなものでしょうか。健康な人の腸内では、菌の比率は「善玉菌2:悪玉菌1:日和見菌7」となっています。ここで重要なのは、悪玉菌よりも善玉菌が多く、元気で活躍できる善玉菌優勢のバランスであるということです。善玉菌が優勢になる事で、腸内では食べたものから体にとって有益な物質を作り出し、体内へと送り出してくれる環境が整います。
◎良好な腸内環境を作るために
良好な腸内環境を作るのは、私たちの毎日の食事や運動・睡眠といった生活の質です。その中でも、特に腸内環境に大きな影響を与えるのが食事です。食事において、腸内環境を整えるために次のようなポイントが挙げられます。
善玉菌の栄養源となる食物を摂取する (プレバイオティクス) |
善玉菌のエサとなる野菜や豆類などの食物繊維やオリゴ糖を摂取することで、腸内の善玉菌の増殖を促し腸内環境のバランスを整える。 <善玉菌のエサとなる食物>▪️食物繊維……野菜、芋類、海藻、豆類、果物、キノコ など *食物繊維の中でも、「水溶性食物繊維」(キャベツ、大根、里芋、こんにゃく、豆類、海藻、キノコ、果物)が腸内の善玉菌の栄養源となります。 ▪️オリゴ糖……ごぼう、アスパラガス、玉ねぎ、ネギ、豆類、バナナ、はちみつ など |
生きた善玉菌の摂取(プロバイオティクス) |
味噌やチーズ、ヨーグルトなどの発酵食品や乳酸菌飲料などに含まれる生きた善玉菌を摂取し、腸内環境のバランスを改善し体調調節を行う。 <生きた菌を含む食物>▪️食物由来の乳酸菌から作られたぬか漬け、味噌、キムチや納豆菌から作られる納豆 ▪️ビフィズス菌、乳酸菌、酪酸菌などの生きた菌を含んだ飲料や食品、サプリメント *ただし、体外から摂取する生きた菌は腸内で発育・定着することは困難なため、継続して摂取することが必要です。 |