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子供のカルシウム摂取

子供のカルシウム摂取

カルシウムは骨を作る材料となるだけでなく、生命維持活動にも欠かせない重要な栄養素です。
特に成長が著しい子供の時期においては、その必要量が多くなり、活発な発育や活動を支えています。

しかし、現代の日本人がカルシウム不足であるように、やはり子供においてもカルシウムが不足傾向にあります。

今回は、子供におけるカルシウムの重要性や、様々な食材からのカルシウム摂取の意義などについてご紹介します。



◎成長期前の土台づくり

成長期に、カルシウムなどの栄養素の必要量が増えることはよく知られています。

しかし、この時期に十分な心身の発達を遂げられるかは、それ以前の準備時期にもかかっています。

身長が大きく伸びる成長期(=骨が大きく成長する時期)の土台となるのが、幼児期〜小学校低学年です。
この時期に、カルシウムをはじめとする栄養素を十分に摂取できる環境や食習慣を整えることが、成長期での健全な発達に繋がります。

特に、幼児期においては骨や歯の発達が著しい反面、食事量の個人差が大きく、あまり多くの量を食べられない子供においては、間食や補助食品などを活用してカルシウムや栄養素を補うことも有効です。



◎カルシウムは牛乳を飲んでいるから大丈夫?

子供の1日の栄養バランスは「給食を食べているから大丈夫」といった声も聞きますが、給食だけではやはり不十分な面もあり、家での食事の好き嫌いや、偏り、間食の量や内容なども、その子の成長に大きな影響を及ぼします。

それと同様に、カルシウムも「給食で牛乳を飲んでいるから大丈夫」と安心することはできません。

学校給食で提供される牛乳(200ml)にはカルシウム約220mgが含まれていますが、これは3~7歳の子供が1日に推奨されている量の1/2~1/3にすぎません。

また、子供に限らず大人においてもカルシウムといえば「牛乳」と思い、牛乳ばかりを大量に飲むのも問題があります。

確かに牛乳に含まれるカルシウムは体内での吸収率がよく、効率的にカルシウム摂取できる食品ではありますが、大量に飲むことで以下のようなデメリットも考えられます。

牛乳性貧血……
牛乳には鉄の含有量が少ないため、牛乳を大量に飲んでそれだけでお腹が膨れ、その他の食事(鉄などの栄養素)が必要量取れない状態が続くと、貧血の症状が起こります。

リーキーガット症候群……
牛乳に含まれるカゼイン(タンパク質の一種)を頻繁に摂取することで、腸内の炎症が起こり、下痢や便秘などの症状に繋がることもあります。

そのため、牛乳の摂取量は適量の範囲(子供では他の食事がしっかりと食べられる量(200〜400ml程度まで))にとどめ、その他の食品からもカルシウムを摂る必要があります。

また、様々な食品を摂る事で、カルシウム吸収に必要なビタミンやミネラルなども同時に摂取できるため、効率的なカルシウムの吸収に繋がるとともに、食事全体のバランスも整います。



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