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日本人はカルシウム不足?!

日本人はカルシウム不足?!

日本では、国民の健康状態、生活習慣、栄養摂取量を把握するため、毎年国民健康・栄養調査というものが実施されています。私たち日本人にとってカルシウムは身近でありながら、実はこの国民健康・栄養調査が始まって以来約75年に渡って、未だ摂取基準を充したことのない不足しがちな栄養素なのです。平成30年に行われた国民健康・栄養調査においてもカルシウム摂取量は、男性514mg(成人男性の推奨量(目標とする量):750~800mg)、女性497mg(成人女性の推奨量(目標とする量):650mg)と共に不足傾向にあることが分かりました。とくに、20代の女性においては384mg(18~29歳女性の推奨量:650mg)と極めて不足しており、これが続くと将来深刻な健康被害を招きかねません。

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カルシウム不足が続くと将来深刻な健康被害を招きかねないというのも、骨には成長する時期があり、これが幼児期から20代にかけての期間になります。言いかえれば、それ以降の骨は成長や骨密度を増やすことはなく、維持もしくは減少をしていくのみになります。つまり、骨の材料となるカルシウムが最も必要となるのも、この骨が成長する時期なのです。

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骨量は12歳ごろから急激に増え、20歳前後で最大値となり、その後は増えることはなく徐々に減少していきます。つまり、20歳以降はそれまでに作った骨貯金を食いつぶしながら一生を過ごしていくことになるため、若い時期にどれだけの骨量を蓄えられるかが重要になってきます。この時期に、適度な運動などに加えてカルシウムやビタミンDをしっかり摂取するように意識しましょう。

食品によってもカルシウムの体内での吸収率は異なってきます。例えば、緑黄色野菜からのカルシウム吸収率は約20%なのに対して、牛乳・乳製品では約50%と高くなり、より効率的にカルシウムを摂取することができます。しかし、普段の生活において自分自身がどれくらいのカルシウムを摂取しているのか分からない方も多いと思いますので、まずは、カルシウムを多く含む食材を知って上手に生活に取り入れることから始めてみてはいかがでしょうか?また、普段の食生活のサポートとして吸収の良いカルシウム剤を食生活に加えることも有用です。

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