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子供の食生活とカルシウム

子供の食生活とカルシウム

近年、『最初の1000日間』の栄養管理の重要性が注目されています。

受胎から2歳までの人生の最初の1000日間に栄養不良にさらされると、身体発育、精神発達、免疫機能、学習能力等に取り返しのつかない悪影響をもたらし、将来の生活習慣病のリスクも高まるとされています。

生まれる前の母体も含め、いかに世代を超えた小さい頃からの食習慣が大切かということです。

一見すると、先進国で食べるものには困らない日本ですが、カルシウにおいては長年ほとんどの日本人が摂取不足であることが事実です。
子供の頃からの食習慣は生涯に渡ってその子の、体と心の健康、人間の基礎を作り上げます。

今現在目に見える病気がないのだからと思わずに、わずかであっても不足の蓄積が将来、骨粗鬆症などの疾患リスクの増加につながらないように、日頃から意識する必要があります。


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◎子供を取り巻くカルシウムの吸収阻害リスク
(加工品、インスタント食品)


時間がない時や子供だけで食事準備をするときなど、あまり調理をしなくても簡単に食べられるインスタント食品や、缶詰、加工品などは本当に便利です。

忙しい生活を送る私たちにとっては、なくてはならないものかもしれません。

しかし、一方でこれらの食品ばかりに頼っていると健康が侵される可能性があることも知っておいてください。

普通の食材と比べて、インスタント食品やスナック菓子、加工食品には食品添加物というものが多く含まれています。
この食品添加物の中にはリン酸塩というものがあり、この成分を多く摂取するとカルシウム吸収に大きな影響を与えます。
ミネラルの一つでもあるリンは、骨や歯の原料でもありカルシウム同様生命維持に必要な栄養素です。

しかし、このリンを摂り過ぎるとカルシウムを溶かし出すパラソルモン(副甲状腺ホルモン)が上昇し、カルシウムの排泄が促されます。
加工食品や缶詰、お菓子に含まれる塩分の摂りすぎもまたカルシウムの排泄を活発にしてしまいます。

リンや塩分は幅広い食品に含まれているため不足することはほとんどなく、逆に子供の頃から加工食品などを多く食べている現代人ほど取り過ぎる傾向にあるため注意が必要です。



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