足がつる様々な要因
日頃から運動していてストレッチや準備運動を十分に行っているのに足がつってしまう。
足がつる原因が全く分からない。
そのような経験をされた方はいませんか?
もしかすると、それはカルシウム不足が原因かもしれません。
足がつるというのは一般的に足の筋肉が痙攣している状態を言います。
運動によって筋肉中のカルシウムが減少すると収縮のコントロールが弱くなったりすることで、痙攣を起こし足がつるという症状を引き起こすのです。
激しい運動をするアスリートなどはトレーニングや競技の前には過剰と思われるほどのカルシウムを補給してからトレーニングなどを行っています。
特にウエイトコントロールを必要とする女性アスリートの場合、無月経による低エストロゲン血症が加わると骨密度の低下は急速に進行してしまいます。
このような状態でトレーニングを続けると疲労骨折を起こしてしまうことがあるため、特にカルシウムの摂取量には気をつけているようです 。
では何故運動中にカルシウム不足を引き起こすのでしょうか?
汗や尿と一緒に流れ出ていく !?
運動というのは、筋肉の緊張や弛緩によって行われているので、「運動=筋肉の活動」と言えます。
「筋肉の活動」には筋肉中に存在するカルシウムが大きく関わっており、筋肉の収縮にはカルシウムイオンが必要となります。
そして、カルシウムは「筋肉の活動」によって消費されるだけでなく、運動によって活発になる発汗作用によっても体外に排出されます。
運動によって消費されるのはカロリーばかりでなく、カルシウムをはじめ体内のミネラルも同時に失われていくことにも少し注意する必要があります。
特に人は運動をすることによって毎時間1-2Lの汗をかき、40-80mgのカルシウムが汗で失われると言われております。
しかし、最近は速乾性の素材を着用している場合も多く、実際にどれくらい汗をかいているのか実感しにくい上に、※1運動している本人は発汗量を少なく感じる傾向にあるという文献のレビューもありますので、自分ではあまり汗をかいたと感じていなくても運動後のミネラル補給には十分に気を付けないといけません。
また、運動した後は水分補給を欠かさず行う必要がありますが、水分補給したことにより今度は尿と一緒にカルシウムを含むミネラル分が体外へ排出されてしまうのです。
※1 参考文献 「Post-Exercise Sweat Loss Estimation Accuracy of Athletes and Physically Active Adults: A Review」
しっかりとした準備と補給、そしてバランスの良い食事を!
・運動前と後には各種栄養や水分を摂取しましょう。
運動前にはバランスのよい食事、そして水分を十分に摂取しましょう。
ただ、直前の食事は腹痛と起こす原因となりやすいので気をつけましょう。
そして運動後には失われた水分、ミネラルや栄養を摂取するように気をつけましょう。
・ストレッチや準備運動をしましょう。
急に激しい運動を行うのではなく準備運動やストレッチを行ってから運動を行いましょう。
そして、終わったら再度入念にストレッチを行いましょう。
普段の生活ではそこまで急激にカルシウムを消費することはありませんが、日頃の食生活のなかで常に不足しがちといわれるカルシウムですから、運動などによる発汗のみならず、暑い季節などで汗かくことが非常に多い場合も十分な水分補給とミネラル補給には気をつけることが大切です。
体に必要なミネラルの中でも、特にカルシウムは体内での吸収率が低いという特徴をもったミネラルですので、日頃から栄養バランスの良い食事と適度な運動に加えて、吸収の良いイオン化されたカルシウム製剤を日々の食生活にプラスすることでいつまでも健康で丈夫な體(からだ)づくりを心がけていきましょう。