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食品の年代別カルシウム吸収率

食品の年代別カルシウム吸収率

イオン化されたカルシウムは吸収が良いことは、すでにお話ししました。

それでは、カルシウムの吸収率はどのくらいなのでしょうか?

カルシウムの吸収は、年齢や他の栄養素などの影響を受けます。
厚生労働省の資料によれば、年代別で、17才までは約35~45%、成人では25~30%程度、65才以上の高齢者になると25%ほどとなります。
育ち盛りの10代でも吸収率は50%をきっており、加齢に伴い吸収率も低下していきます。

img_7_1.jpg (68 KB)(出典: 厚生労働省2010年版日本人の食事摂取基準 策定資料)


 

成長期はともかく、成人になれば骨は成長しないのでカルシウムはそこまで必要ではないのではないか、と思われるかもしれませんが、骨は常に新陳代謝を繰り返しています。また、血液中には必ず一定濃度のカルシウムが生命維持のために必須であり、生きている限りカルシウムは欠かすことはできないのです。

吸収率はその他の要因としてビタミンDや胃酸の分泌の影響も受けます。ビタミンDは皮膚からも作られますので食事からの摂取のほか、30分程度の日光浴も大切です。
また、胃酸の分泌の働きが弱かったり胃腸のトラブルで制酸剤を服用していたりするとせっかく摂取した食品からのカルシウムが胃で分解しにくくなり、吸収率も下がってしまいます。


カルシウムの摂取量は日本人はどの年代も不足しています。そのうえ吸収率も良いとはいえません。日頃の食事からの積極的なカルシウムの摂取が第一ですが、それを補うものとして吸収の良いカルシウム製剤を摂取することも良いでしょう。

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